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2021.11.05

【レポート】第2回座談会〜市民が誇れる施設って?

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対話を重ねて見えてくる
市民が誇れる施設

みんなのすながわプロジェクト実行委員事務局です。

「わたしがつくるみんなの砂川」をテーマに、シロが主体となってスタートした、みんなのすながわプロジェクトに関する情報をお伝えしていきます。

「市民が誇れる施設って?」をテーマに、2021年10月30日(土)第2回オンライン座談会を開催。
登壇メンバーは、第1回目と同じく、実行委員長の今井浩恵、実行委員長代行の多比良和伸、副実行委員長の望月亜希子に加え、ファシリテーターに内田友紀さんを招きました。

ファシリテーター・内田友紀(以下、内田)さん:本日はよろしくお願いいたします。
今までのプロジェクトの経緯と活動の報告、ワークショップを重ねることで、変化した今をお伝えしていきます。今回も滋賀県や大阪、旭川、名古屋など色んな地域の方からたくさんの方にご参加いただきました。

砂川の生態系を守り、未来につなげていく。
在来種を種から育て植樹する「たねプロジェクト」を始動。

内田:昔から地域で生育し続けている在来種の植物を種から育てる「たねプロジェクト」が始まりましたね。どんな感じでしたか?

実行委員長代行・多比良和伸(以下、多比良):砂川のこどもの国にて、ランドスケープアーキテクト大野先生の指導のもと、在来種の種を採取しました。その地域の生態系を変えてしまうかもしれない外来種ではなく、森を守るために在来植物の種を増やして育てていこうというプロジェクト。総勢40名ほどで、1200個以上のポットに植え、2年ほどかけて苗木に育てていきます。江陽小跡地や砂川市内に植えていく予定。まちとして緑を守りながら、共存していく環境を作っていきたいと思っています。

実行委員長・今井浩恵(以下、今井):一回だけでなく、毎年やりたいですよね。

副実行委員長・望月亜希子(以下、望月):温室で育ててから外に戻すと逆に枯れやすい。周りの環境と同じ環境に置くことが大事なんだそうです。

内田:本当に自然に寄り添う、生き物を育てるということは、大事に育てるだけじゃないんですね。

多比良:育っていく様子も皆さんに見ていただきながら、20~30年後に大木になったときに、その木で家具とか作りたいと思っています。

内田:シロも自然の素材を最大限引き出すブランドを作っている。施設や場所の考え方にも通ずるそのフィロソフィーをもっとたくさんの人と共有していきたいですね。

今井:在来種というのがポイント。木を育て植樹するという発想はあるが、その地域に元々ある在来種の種を、子どもたちと一緒に採ってきて、植えて大きく育てる…これが本来あるべき姿かなと。
きゅうりや人参なども同じ。人の手を加えて品種改良を重ねるとだんだんと味が薄くなってしまう。シロは元々、原種、素材そのものにこだわってきた。在来種と繋がっている部分がありますね。

コンセプトも進化する。
子どもだけでなく、みんなにとっての居場所を作る。

内田:子どものための施設と謳ってきたコンセプトですが、数ヶ月のディスカッションを通して、大きく方向性が変わってきた背景をお話できればと思います。

今井:元々が江陽小学校の跡地ということもあり、この場所を子どもたちへ返すという想いや、「ジャリボリー」の実績もあり、「子ども」にフォーカスしてきました。でも、アンケートやワークショップの中で、都会と違って、砂川には「居場所がない」「自宅と会社の往復で、唯一の居場所が車の中」というリアルな声が多く聞こえてきました。自分が砂川に住んでいた頃も同じだったことを思い出して、子どもだけではなく、大人の居場所も作っていくことに決めました。

多比良:一人でいるのは僕は好きではないけど、砂川にいる人たちと交流できる場所でもあればいいなと。

内田:ひとりになれる居場所もあれば、子育て卒業後に誰かといる場所も重要になるとか、ワークショップの中で世代を超えて気付き合うことができていたのが印象的でした。居場所と一言で言っても、人生のフェーズだったり、いろんな人の心境で違いがあることも学ばされたプロセスでしたよね。

今井:ターゲットを絞って決めた方が楽かもしれないけれど、市民が望んでるのは簡単な施設ではない。だからこそ、みなさんの力が必要で、たくさんの意見を聞きながら進めたいという思いです。子どものプレイルームや図書館を作るとか、何のための、誰の施設か明確にすべきとよく言われるが、アンケートではそもそも市民はそんなの求めてないと、立ち返っちゃうんですよね。そんなに難しいならチャレンジしたい

内田:
だからこそ、どういう場所がいいのかをみんなと一緒に時間をかけて考えていきたいんですね。

多比良:普通に決めていった方が楽なんですけどね。(笑)

世界中から人が訪れて、
感動体験を持ち帰れる場所をつくりたい。

内田:ふたつ目のコンセプトは「世界中から人が訪れて感動体験を持ち帰ることのできる場所」。この背景について今井さんお願いします。

今井:フランスにあるロクシタンの工場に行った時、パリからめちゃくちゃ離れた場所にあるのに、世界中からファンが集まっているのを目の当たりにしました。工場見学や製品が作られた背景も知れて、同業者としてとにかく感動した。このプロジェクトをやろうと思ったときに、あんなに不便な場所でも世界中からたくさんの人が訪れる場所があるなら、SHIROがもっと頑張って、受け皿をきちんと作れれば、世界中の人が訪れる砂川になれるのではないかと思ったのがきっかけです。

内田:受け皿というのは、SHIROが頑張るだけじゃだめということですよね?

今井:受け皿というのは、
①SHIROが頑張って、世界展開ができるブランドになること
②砂川が、ファンや観光客が世界中から訪れるような本当に素敵なまちになること
この2軸がないと成り立たないと思っています。
世界一のジェットコースターとか、そういう感動体験を作りたい訳ではなく、砂川を訪れただけで空気も雰囲気もよくて、そこにいる市民も素敵で、なんのストレスもない心地よさ。心が豊かになれる感動とは、ささいなことの積み重ねだと思うので、それを感じられる場をこの施設で作れたらと。

内田:感動体験というとサプライズや驚きかと思ってしまいますが、本当に大事なものは毎日の居心地の良さなんだと、プロジェクトが目指している方向性の一つとして大きいと思います。

対話を通じて一緒に進む
市民とプロジェクトの思い。

望月:ワークショップの中で「市民と観光客、定住者と移住者の〈共存/分断〉」の課題が出てきたので、市民限定のディスカッションを開催しました。
その課題に向き合い、改めて再認識していく中で、わざわざ来てくれることや、インスタに載せて貰えることは嬉しい。それは分断ではなく誇りだと方向転換することができました。

今井:かなり大きい問題だった。一時はネガティブな方向かと心配したけど、話しあうことで心の変化があって救われました。時には立ち止まり見回して、改めて話し一緒に進む…こうやっていくべきだと。

多比良:市民との距離も縮まり、ホームに帰った感じがしてよかった。参加してくれた人だけではなく、これを全体に広げていかなければいけないと再確認もしました。

内田:対話を通じて、皆さんの言葉から「分断ではない」と市民自身で気付けたことは大きいと思いますね。


誇りに思う場所
座談会参加者のみなさまからの声

・スイートロード頑張ってるよねと、市外の方に言っていただきます。

・ 地域の魅力を違った視点で見せてくれる施設、自分にとって大切な経験ができる場所が、誇りに感じられるような気がします。

・そこにいる人が笑顔だったり、真剣な表情だったり、そこで過ごすことで何かを感じたり考えたりするきっかけになっていると思える場所です!

・誇りというと、色んな意味で「人が排除されない町」であることだと思います。


全国からプロボノメンバーを募集中!

これから取り組みたい部会
PR部会、学校部会、ホテル部会、移住部会、、、など

多比良:砂川の人たちはそれぞれが色々考えているが、地元の中だけで生きてると情報不足に陥ってしまう。地元のみんな足掻いていますので、外からのお力添えをお願いします。

内田:夢が本当に大きくって、もっともっとたくさんパワーが加わってほしいし、みなさんの経験を砂川で実践しながら、皆さんの力にもしてもらえたらと思います。

今井:施設がどんな背景や紆余曲折で進行し、どんな悩みやドラマがあったかを知っていることが、その場に対する愛着や、まちを愛するきっかけになっていく。結果として、それが学びにもなると思うのです。
ぜひ、作っていく段階から関わっていただいて、一緒にプロセスをかみしめてくれる人が増えてくれると嬉しいですね。


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https://shiro-sunagawa.jp/project/2022/02/3-2.html

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