MESSAGE

どんな施設にしたいか？

私たちは、江陽小学校跡地に、砂川の皆さんに本当の意味でいきいきと使いこなされる場所をつくりたいと思っています。

それは、こうしなさい、と使い方を規定する場所ではなく、使う人が各々自由に、自発的に使え、過ごせる場所。初めて敷地に訪れた際、雄大なピンネシリの風景を前に、ここに豪奢な建築はいらないと素直に思いました。この自然を背景に、人々の自由な活動によって場が色づく「素地としての建築」がぴったりじゃないかと思いました。

何もない野原に、自分のお気に入りの布を広げたとき、一気に自分の居場所ができて、そこを拠点に原っぱの可能性がぐんと広がる、そんな経験をしたことがあります。この江陽小学校跡地が、新しい砂川の居場所となって、やりたいことがたくさん湧き出てくるように、小さなきっかけを、ワークショップで浮かび上がってくる様々な「こう使いたい」という思いをヒントに、空間に埋め込んでいきます。

いつもより少し素直に、少し自由に、少し挑戦したくなる、そんな居場所を皆さんと一緒につくっていきたいと思っています。