MESSAGE

私は、砂川とは縁もゆかりもない、静岡県の清水市（現：静岡市）というところで生まれ育ちました。遠方漁業を担う貿易が盛んな港町で、駿河湾から見える風光明媚な富士山の景色が美しい素敵な街でした。しかし、私が上京して間も無い頃から、隣の市との合併によって街の空洞化が一気に進み、活気のあった商店街はあれよという間にシャッター街に変わっていきます。若かった自分は、大好きだった我が街が衰退していく姿を、ただゆっくりと見守るしかなかったのです。 

「日本中で同じ思いをしている人たちがいる。」

今井さんからこのプロジェクトにかける想いを聞き、初めて砂川の地を訪れたとき、自分の故郷への記憶が重なりました。街の中心や街道沿いを歩くとシャッターが閉まった店舗が連なり、人もまばらで、街が変わりゆく前の姿を想像するには充分なものでした。

この街に活気を取り戻したい、たくさんの笑顔と自信を生んでいきたい。土地は違えど、想いは同じです。砂川の皆さんがこの街で育ち、住んでいることが誇りになるように。その繋がりが30年、50年、100年と続いていくように。砂川の皆さんと一緒に考え、大切に育てていきたいと思います。