REPORT
2021.09.01
【レポート】第1回座談会〜砂川市の今と未来
最初から最後まで市民と対話して作る
わたしがつくる みんなの砂川
みんなのすながわプロジェクト実行委員会事務局です。
「わたしがつくるみんなの砂川」をテーマに、(株)シロが主体となってスタートした、みんなのすながわプロジェクトに関する情報をお伝えしていきます。
だいぶ遡りますが、2021年8月28日(土)に、プロジェクトの中心メンバーである実行委員長の今井浩恵、実行委員長代行の多比良和伸、副実行委員長の望月亜希子に加え、ファシリテーターに内田友紀さんを招いて、「第1回オンライン座談会〜砂川市の今と未来」を開催いたしました。
それまでに実施した、372人の市民アンケートや、30人が参加した第1回ワークショップの内容共有をメインに、オンラインで市内外の皆さんがつながって「砂川にこんなのあったらいいな」の声を集める座談会になりました。
ものづくりからの変化と、変わらないこと。
信念に込めた想い。
ファシリテーター・内田友紀(以下、内田)さん:まずは、今井さんが今回、コスメブランドから、みんなのすながわプロジェクトに大きく舵をきられた理由を教えてください。何があって決断にいたったのですか?
実行委員長・今井浩恵(以下、今井):今まではずっと、製品を通じて「世の中をしあわせにする」ということをやらせていただいてきて、これからはもっと引いた広い角度で、「世の中をしあわせにする」ことをやりたいと思ったから。
シロは、砂川で大きくなったブランド。だからこそ、工場をつくるきっかけで恩返しと感謝の気持ちも表したい。工場以外の観光資源になる施設を作れたらな、という思いでまずは望月に相談したんです。
副実行委員長・望月亜希子(以下、望月):その時に、背景がドバっと伝わってきて。一緒にやるのは多比良先生しかいない!と思い、お声がけしました。
実行委員長代行・多比良和伸(以下、多比良):望月さんから聞いた時、この町に雇用が増え、人が集まるきっかけになる!と、色んな思いが湧き上がり、砂川市のかかえている課題と、あわよくば解決してもらえるかもという下心もあり(笑)、すべての思いを紙に起こし持って行ったんだ。
今井:多比良さんに私の構想を話そうと思っていたのですが、私の話は聞いてもらえず、、、(笑)
多比良さんから「僕は砂川に対してこう思っているんだ!これが砂川の課題なんです!」と逆にプレゼンを受けて。雷が落ちるくらいの衝撃で、鳥肌がたった。なんだろうこの人!めちゃくちゃ真剣だと思った。それで書いてくれたこと、全部やろう!という気持ちになったんです。
内田:人を大事にしているプロジェクトですよね。今井さんご自身が、この砂川で自然も含めて人として育てられたことに繋がっているのかもしれませんね。
今井:砂川は、就職・結婚・出産・育児と、私の人間形成において重要な場。その魂がプロジェクトに繋がっています。自然に関しても、公式サイトのTOPのイラストには、きれいなピンネシリがあったり、白鳥が飛んでいたり。そして、住んでる人が笑顔で。そんな砂川が100年先も続いたらという願いが込められています。
プロジェクトの信念も作りました。
人も動物も誰も排除しない、地産地消、ひとりではなく世界中のみんなでつくる、誰がみてもわかるまちづくり。日々動かしながら、目でみてわかるプロジェクトを目指しています。
今はシロという会社が背景にありますが、すべてを砂川の皆さんに渡していくプロジェクトです。だから、最初から皆さんの意見や想いを入れながら、進めていきたいと考えています。
まずは思いや考えを言ってみたくなる空気感をつくっていきたい。特化した誰かがいるからできるのではなく、誰もができるまちづくりを目指した結果、100年続く持続可能なまちになっているという理想が、信念にも込められています。
まずは言ってみる。
その背景を知って具現化していく。
多比良:まずは言ってみるというのが、プロジェクト最大のキーワードですね。
今井:例えば、多比良さんのプレゼン資料にあった「学校」というキーワードに一番反応したのが望月。現状の学校を自分でどう変えられるかが大事で。変えたいなら私立小学校を作るから校長をやってよと。望月はその日のうちに決断してましたね。
望月:私立も校長も頭にはなかったけど、そりゃそうだと思いました。なかなか変えられない抗えないことに対して微力でも頑張ろうと思っていたけど、違うやり方もあると腑に落ちました。
今井:どんどん変化していき仲間が増え、プロジェクトに賛同してくれる人が入ってきて町がめちゃめちゃ良くなる。一人ではなく100人、1000人と変わっていくイメージ。砂川の地だけで閉ざさず、空知に、北海道に広がっていく。オンラインの座談会で繋がって、砂川と関わりのある遠方の方や砂川を知らない人たちからも声を聞きたい。
多比良:ゆかりのある方が、今は砂川にいなくても、遠くからわくわくできるというのは嬉しい。行ってみようかという気持ちになれるよね。
今井:たくさんの皆さんと共感できることを繋いでいきたい。こんな壮大になるつもりじゃなかったのに、私がビックリしている(笑)。
市民アンケートの結果報告
内田:市民アンケートでは、10代~30代の方々から多く回答をいただきました。
「あなたは10年後どんなくらしをしていたいですか?」
どの世代も家族と過ごすことや自然を楽しむことに関心が高く、本来本当に大事なことを自覚されてるのが印象でした。
「その時砂川がどんな街になっているのが理想ですか?」
安心・安全がダントツでした。日本は社会的に比較的恵まれている環境なので、珍しい傾向。例えば、暗い場所がおおくて子供が心配とか。もう少し背景が知りたいですね。文化芸術や学びへの関心も高い。関心が高い裏には、できていないということもあるかもしれないですね。
「砂川にあったあらいいと思う場所や建物イメージは?」
子供も大人も居場所を求めている傾向が強いようです。物理的な場所から心理的な場所を望む声もありました。大人にとっての居場所ってなんだろうとか、みんなが安心できるってどういうことなんだろうと考えるきっかけにもなりました。
初めてのワークショップ
多比良:事前に行ったアンケートにご回答いただいた地域住民を中心に有志を募り、2021年8月1日に、砂川で第1回ワークショップを開催しました。各世代の方達から沢山の意見を出していただきました。
今井:初めましての方が多く、「私なんてそんなこと考えたことも無いし、皆さんの前で言えることなんてないです」と不安な声が多かったけれど、進めていく中でどんどん変化して。今までは言える環境が無かっただけで、みなさん思いを持っていることがよくわかりました。
今井:意見の背景を聞きたい。思ったきっかけが一番大事。意見の多かった施設や建物を作っただけでは解決しない。だからワークショップや座談会の場で、「なんでそう思ったの?」部分をふくめて聞きたいんです。
「砂川にこんなのあったらいいな」
座談会参加者のみなさんからの声
・子供も大人も集まって楽しめるアート。自然の中の工房で作った作品を展示する美術館があったら、たくさんの世代の人が楽しめそうです。
・大人も子供も一日中遊べる場所。
・自分の意見が受け入れられることが安心・安全・責任に繋がる。学校や社会のような「誰かが決めた正しさ」が既にあるところでは生まれないような気がします。
・ 農業体験施設。祖父母の田んぼをこれからも残したい、受け継いでその場を共有できたら。子供の泥だらけでキラキラした姿がただ見たいというのが理由かも。
内田:最初に望月さんと多比良さんの思っていたことが実現していきそうな状況にあるように、皆さんが思っていることが叶ってしまうような、仲間になっていけたらいいなと思っています。ぜひ一緒にプロジェクトを作っていけると嬉しいです!
今井:皆さんが日々考えている想いがたくさんあることがわかったので、もっと聞かせていただきたいと、より強く思いました。
多比良:プロジェクトやシロを通じて、とにかく砂川に関心をもつ人を増やしたい。この先、みなさんとの繋がりを通して進めることを夢見ながらやっていきたいです。
望月:シロの時はブランドだったので、私たちが使いたい、という自分が主語で思いを発信していたが、今は、みんなで、みんなが、という楽しさを味わい始めたところ。わくわくをいっぱい共有して形にしていきたいです!
映像でも見たい方はこちら!
公式YouTube 第1回座談会
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